2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ第16ステージ　登りゴールで爆発したのは?

2回目の休息日を挟んで最後の第3週が始まる。

残り6ステージとなっているので、まだ勝っていないチームは逃げを狙いたいところ。このステージでは、レムコは休憩すると言っているけど本当だろうか。

 

120kmと短いし、最後しか登りがないので、逃げが成就するかに注目ですね。

 

 

第16ステージ　プラヤ・リンセレス～ベヘス　120km　

 

スタートは海岸線のプラヤ・リンセレス。ライダーはカンタブリア州の比較的平坦なエリアを駆け抜ける。

120kmと短いので、序盤のアタック合戦は熾烈になりそう。最後の決戦は2級山岳のベスス。

 

2級山岳ベスス

 

4.8kmの壁は平均8.8%。途中で比較的平坦な部分があるが、ゴールに向かうコースは14～15%と厳しい。誰がトップで駆け上がるだろうか?

 

 

1. スプリントポイント　Unquera
2. 2級山岳　ヘベス　4.8km・8.8%

 

スタート前

レムコ・エヴェネプールのコメント

今日は回復のために1日余分に過ごすつもりだ。最初のうちは、僕らのチームの誰かを先頭にして逃げようと思っているけど、最後は走らせるつもりだ。

 

第16ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　セップ・クス　Jumbo-Visma
• ポイント賞　カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
• 新人賞　フアン・アユソー　UAE Team Emirates

DNSは

• ダビ・デラクラス　Astana Qazaqstan Team 　総合11位　胃腸炎と発熱

 

あいにくの雨の中、オフィシャルスタート。

 

前でペースを上げているのは、Alpecin-Deceuninckのカーデン・グローブス。スプリントポイントは遥か先なのだけど、チームメイトを逃げに乗せるためか。

 

エースのいなくなったAstana Qazaqstan Team はアタックで逃げるしかない。

 

雨の中下りでLotto-Dstnyも攻める。アンドレアス・クローンだ。

 

カーデン・グローブスの入った逃げが前で出来ている。雨が止んでいる。

 

先頭は、ロマン・バルデだ。

 

追走はかなり遠くに見える。

 

さらに追走が追いついた。

 

残り109.8km。短いので全開の走りとなりそう。

 

Jumbo-VismaとAlpecin-Deceuninckは集団を止めようとしている。まだ、16秒しか離れていない。

 

10人の逃げ

先頭は10人か。

1. ロマン・バルデ　Team dsm – firmenich
2. カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
3. サムエーレ・バスタチッラ　Astana Qazaqstan Team
4. アンドレアス・クローン　Lotto-Dstny
5. ロマン・グレゴワール　Groupama – FDJ
6. アンドレア・ピッコロ　EF Education-EasyPost
7. マッテオ・ソブレロ　Team Jayco AlUla
8. マックス・プール　Team dsm – firmenich
9. ルイス・フェルファーク　Soudal – Quick Step
10. ポール・ウルスラン　TotalEnergies

 

先頭は残り97.3kmで41秒差に。

 

集団はステージ優勝をあきらめていない、Intermarché – Circus – Wanty、INEOS Grenadiers、Team Arkéa Samsicが引いている。

 

ゲラント・トーマスが集団の先頭を引いている。後ろは、キム・ハイドック。誰がステージを狙うのか?　ベルナルか、ジョナタン・カストロビエホか。

 

INEOS Grenadiersのジョナタン・カストロビエホが加速。

 

あと25秒まで迫る。これは先頭を捕まるようだ。

 

残り85.3kmで28秒差。先頭は気が抜けない。

 

残り78.2km。先頭は捕まってしまった。さあ、どうする?

 

捕まえたけれど、カウンターアタックはかからない。

 

エガン・ベルナルがアタックか。

 

ベルナルが先頭を引くが、すぐに補給地点で止まってしまう。

 

また、激しい雨に。

 

4人が抜け出したか。

 

後ろから、カーデン・グローブスやロマン・バルデもきている。

 

次の展開となるか。ナード・ケムナがアタックをかけている。

 

あっと、レムコがEF Education-EasyPostのマライン・ファンデンベルフと接触したようだ。

 

ロマン・バルデが新たな逃げを作ろうとしている。

 

少し引き離したか。

1. ロマン・バルデ　Team dsm – firmenich
2. マティア・カッタネオ　Soudal – Quick Step

 

あ～、後ろからカーデン・グローブスが追ってきている。カーデン・グローブスもファイターなので、厳しい走りもOKだ。

 

ロマン・バルデが下がって、Groupama – FDJのロレンゾ・ミレジに代わっている。

 

カーデン・グローブスが先頭に追いつく。

 

集団はまだ後ろにいる。

 

後ろからバラバラと追走がきている。

 

カーデン・グローブスが先頭で引きまくる。

1. カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
2. マティア・カッタネオ　Soudal – Quick Step
3. ニコラ・プラドム　AG2R Citroën Team
4. マックス・プール　Team dsm – firmenich
5. ジュリアス・ファンデンベルフ　EF Education-EasyPost
6. ニコラウ・ジョエル　Caja Rural – Seguros RGA

 

集団はJumbo-Vismaが引きだした。これで落ち着くか。

 

残り52.1kmで45秒差に。

 

残り48.9kmで1分2秒と拡大中。

 

素晴らしい景色の中を走っているけれど、ライダーは見れないでしょうね。

 

全員1時間以上遅れているので総合には全く関係ない。カーデン・グローブスは逃げてもスプリントポイントまでだ。

 

カーデン・グローブスは、この逃げの中の巨大なエンジンだ。

 

スプリントポイント　Unquera

スプリントポイント前でカーデン・グローブスがスパート。トップ通過で目的達成。

1. カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck　20ポイント・6秒
2. ジュリアス・ファンデンベルフ　EF Education-EasyPost　17ポイント・4秒
3. マックス・プール　Team dsm – firmenich　15ポイント・2秒
4. ニコラウ・ジョエル　Caja Rural – Seguros RGA　13ポイント
5. マティア・カッタネオ　Soudal – Quick Step　10ポイント
6. ニコラ・プラドム　AG2R Citroën Team　8ポイント

 

カーデン・グローブスは、仕事終了。

 

カーデン・グローブスが集団に戻る。

 

残り22.3kmで38秒。Jumbo-Vismaはプレゼントを贈らない。結局、INEOS Grenadiersの引きは、Jumbo-Vismaを助けただけになった。

 

あらら、マティア・カッタネオも集団に戻ってしまった。抵抗しても、追いつかれると判断したのだろう。

 

あっと、Astana Qazaqstan Team のルイスレオン・サンチェスが落車。かなり痛そうだ。

 

集団は、各チームが横一線に。

 

残り10.4kmで、先頭集団は一気に追いつかれてしまった。

 

残り8.1km。Jumbo-Visma、Team dsm – firmenich、Movistar Teamが先頭を引いている。

 

残り6km。高速で登っている。Jumbo-Vismaのウィルコ・ケルデルマンはきれてしまった。

 

2級山岳　ヘベス　4.8km・8.8%

カーブを曲がって最後の2級山岳に。

 

残り4.4km。先頭はJumbo-Vismaが固めている。

 

残り4.1km。集団はかなり絞られている。

 

残り4km。アッティラ・ヴァルテルが先頭を引く。ヨナス・ヴィンゲゴーが2番手。

 

あっと、ヨナス・ヴィンゲゴーがアタック!

 

誰が追走にくるか。

 

一気に抜け出したので差がついている。

 

セップ・クスは静観。

 

残り2.6km。

 

UAE Team Emiratesのフィン・フィッシャーブラックが追ってきている。

 

残り2.2km。

 

残り1.4km。もう1分4秒離れた。

 

Jumbo-Vismaは、ヨナス・ヴィンゲゴーに託すのか。

 

まだ、上位勢に動きがない。

 

これはアルメイダがアタックか。

 

プリモッシュ・ログリッチも発射。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、単独でゴールに帰ってきた。

 

プリモッシュ・ログリッチは、エンリク・マスとフアン・アユソーを後ろに従えている。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーが、最後は胸に手をあててゴール。これはネイサン・ファンフーイドンクのことを祈っているのだろう。

 

これで、ヨナス・ヴィンゲゴーはステージ2勝目に。

ヨナス・ヴィンゲゴーはかなり疲れた様子でゴール。第1週には胃腸の調子が悪く、走りどころではなかったそうだけど、ようやく調子を上げてきた感じか。

 

2位はUAE Team Emiratesのフィン・フィッシャーブラック。3位はBahrain Victoriousのワウト・プールス。4位はGroupama – FDJのマイケル・ストーラー。

 

総合勢は、フアン・アユソーが1分1秒遅れのステージ5位。同タイムで、エンリク・マス、アレクサンドル・ウラソフ、ログリッチと続く。

 

セップ・クスは、ミケル・ランダの後ろで、1分5秒遅れのステージ10位でゴール。

総合では、ヨナス・ヴィンゲゴーが29秒差の2位に上がった。3位はプリモッシュ・ログリッチとなっている。

 

リザルト　

ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

親友のために本当に勝ちたかった。今朝、ひどいニュースを聞いたので、今日勝てたことは特にうれしい。

幸いなことに、彼と彼の状態については良いニュースがある。それは私にとってもチームにとっても大きな安心となる。彼が早く回復することを願っている。

ランキングで首位との差を29秒以内に縮めたが、明日アングリルでマイヨロホを引き継ぎますか?

分かりません…そんなことは考えずに今この瞬間を楽しみたいです。

 

2位のフィン・フィッシャーブラックのコメント

ヨナスが最後の登りでアタックしたとき、追いかけるグループの先頭に立つのが私のアイデアだった。しかし、振り返ってみると、もうグループの姿は見えませんでした…チームリーダーは、ヨナスを連れ戻すために、私はただ前進し続けなければならないと言った。

個人的には良い結果だが、今後数日で最も重要なことは、ランキング順位を手助けすることだ。

 

第16ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞