Netflixを見ていられる方は、もうツール・ド・フランス: 栄冠は風の彼方に、を見られたことでしょう。
選手の間でも、賛否両論で、INEOS Grenadiersのトム・ピドコックは「正直に言って、見ていて興奮した。」と言っている。
ただ、ワウト・ファンアールトは、ちょっと意見が違うようだけど。
Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセンも、勝手にあだなをつけられて何だよ~と思っているらしい。まあ、何か味付けしないと、知らない人が見る場合に面白みがないですからね。
このNetflixのツール・ド・フランス Unchainedの第2弾が作られるのだけど、主役の一人となるタディ・ポガチャルがまたも出演しない方向らしい。
現在ツールの真っ最中だけど、ヨナス・ヴィンゲゴーと争っており、物凄く面白いのだけど、UAE Team Emiratesが出場しないのでは、ちょっとどうなのかと言った感じだ。
Tour de France: At the heart of the peloton
C’est le ReTour de France.
La série documentaire Tour de France : Au cœur du peloton aura une saison 2 !@LeTour pic.twitter.com/Kt2bSkjZ2a
— Netflix France (@NetflixFR) June 30, 2023
次は日本語訳でいうと、プロトンの真ん中で、と言った題名となる。
当初は、第2弾にUAE Team Emiratesも出る方向で話が進んでいた。
ただねえ~、タデイ・ポガチャルがいないのは片手落ちだった。
UAE Team Emiratesは、第5ステージを前に、来シーズンに向けてNetflixと協業を開始したことを認めている。
しかし、現在は契約は結んでいないそうだ。
「私たちは彼らと書面による合意は結んでいません。我々は彼らを他のメディアと同じように扱っている。彼らは取材依頼をしてきて、我々はそれを受けるか受けないかを選択する。」
実際、UAE Team EmiratesがNetflixの撮影に参加することを決めた日、彼らにとっては最悪の事態となった。ヨナス・ヴィンゲゴーはマリー・ブラン峠で驚異的なアタックをかけ、ポガチャルを53秒引き離したのだ。
当時のリーダーで、UAE Team Emiratesの共同リーダーのアダム・イェーツも、前を行く逃げ集団についていけず、BORA-hansgroheのジャイ・ヒンドリーにイエロージャージを奪われた。
UAE Team Emiratesはステージ終了後、誰からのインタビューも拒否し、チームのバスに閉じこもったという。
翌日、チームはNetflixとの提携も打ち切った。
ただ、タデイ・ポガチャルは、すぐに反撃。第9ステージのピュイ・ド・ドームの登りでは、ヨナス・ヴィンゲゴーを8秒引き離している。タイム差は17秒と縮まっている。
UAE Team Emiratesは、チームバスも暗幕を引いて中を見せない。情報は全くださない方針。ただ、タデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーの戦いは、最後まで続いていくだろう。
最高のドキュメンタリーとなるのだけど、仮にタディ・ポガチャルがマイヨジョーヌを獲得した場合はどうだろう。総合2位となりそうなヨナス・ヴィンゲゴーに焦点をあてて作らないといけない。
サイクリングファンならば、わかるけど一般の人向けとして考えると主役の一人がいないのは納得がいかないだろう。
せめて、タデイ・ポガチャルの共同インタビューをのせるとか、工夫して面白いものを見させて欲しい。UAE Team Emiratesが出演OKとなれば一番いいんですけどね。
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