2018年のブエルタ・ア・エスバーニャの覇者サイモン・イエーツ。
続く2019年のジロ・デ・イタリアでは総合8位に終わってしまう。ツール・ド・フランスにも出場したが、ステージ優勝こそ2回果たしたが総合では21位に沈んでしまう。
その後、疲れ切った彼は8月でシーズンを終了することになった。
再起をかけるサイモン・イエーツは2020年にはツール・ド・フランスには出場しないという。
最高の状態を迎えるために
サイモン・イェーツは、2020年のジロ・デ・イタリアと東京オリンピックに照準を合わせていると、彼のミッチェルトン・スコット・チームは発表。
サイモン・イエーツはジロ・デ・イタリアに戻ることについて
昨年は、自分が期待するレベルに本当に到達できなかったと感じた。可能な限り最高の形に戻ってもう一度やりたいと思っている。
オリンピックとツール・ド・フランスの日程は近すぎる。オリンピックにアプローチする最善の方法は、ジロを行うことだと思っている。
忙しい春と夏の準備として、イエーツはツアー・ダウンアンダーでシーズンを開始する。サイモン・イエーツは8月にシーズンを終了しており、とても長いオフシーズンを過ごした。
1月からレースをスタートしても決して早すぎることはないだろう。
昨シーズン、ジロとツールの両方に出場した後、とても疲れていた。
チームとして、2020年に向けて可能な限り最高の準備をするために、通常より早くシーズンを終えることにした。
2020レーススケジュール
サイモン・イエーツのレーススケジュールをみてみよう。
サイモン・イエーツ自身は、ツアー・ダウンアンダーに出場するのは初めてだ。ツアー・ダウンアンダーではトップクラスのクライマーの一人である可能性はとても高い。
だが、チームにはディフェンディングチャンピオンのダリルインピーがいる。サイモン・イエーツはアシストに回るかチャンスがあれば彼を利用するかもしれない。
ツアー・ダウンアンダーはボーナスタイムで勝利が決する場合も多く、二人が狙えるのは都合が良い。
チームとしては、彼ら二人で総合優勝を目指すのも戦略の一つとなるだろう。
ツアー・ダウンアンダーに続いて、カデルエヴァンスグレートオーシャンロードレースとジェイコヘラルドサンツアーをレースする。
彼はそれからジロのための調整を行う予定だ。
3度目のジロで結果を求める
サイモン・イエーツは2018年のジロ・デ・イタリアでは3つのステージで優勝し、第9ステージから13日間マリア・ローザを着用し続けた。
誰もが、圧倒的な走りでステージを奪うサイモン・イエーツの優勝を予想していたが、最終週に大きく崩れてしまう。
第19ステージでは伝説の一日と言われるクリス・フルームの走りによって全てがひっりかえってしまい、サイモン・イエーツは総合21位に終わってしまった。
だが、このジロ・デ・イタリアでの失敗から多くを学んだサイモン・イエーツは堅実な走りで2018年のブエルタ・ア・エスバーニャを制覇することに成功。
必要以上に力を使い過ぎない王者の走りを身につけたのだ。
2020年のジロのルートは非常に伝統的なコースであり、TTの距離も長く、標高の高い山道が多くある。
目標は、自分が持てる条件と形を持ち、自分が持っているすべてのものを与えることだ。
それが、勝つための最高のチャンスを与えてくれることを願っている。
ジロを走ることによって、東京オリンピックの起伏のあるルートが彼のクライミングレッグに合うのではないかとも考えている。
彼がツール・ド・フランスを走らないのは、走りすぎることによって疲労をためベストな走りが出来なくなることを回避するためだ。
2019年のダブルツール出場によって図らずもそれを学習することが出来た。
サイモン・イエーツの来シーズンのターゲットはジロとオリンピックだ。
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