Specializedから、これまでに作られた中で最速のロードバイクと謳われる新型S-Works Tarmac SL9が発表された。
フレーム重量はわずか687gで、既存のSL8よりも空力効率が高く、完成車で6.5kgという軽さを実現。
Colnago Y1Rs、Cervélo S5、Factor Oneといったライバル車を実際のレースコースで上回る性能を持つという。現在はトップレベルのS-Worksバージョンのみの展開となっている。
S-Works Tarmac SL9
Specializedは、速度が単に空力や重量、実験室の数値だけで決まるものではないと強調し、「Time to Finish(フィニッシュまでの時間)」という概念を導入している。
これは、空力、重量、転がり抵抗、路面状況、環境条件、ライダーのパワーなどを入力し、実際のコースでの合計経過時間を予測する物理ベースのシミュレーションだ。
2024年のツール・ド・フランス・ファム最終ステージの終盤80kmを例にとると、SL9に乗っていた場合、SL8と比較して14秒速くフィニッシュできたという計算結果が示されている。
向上した空力性能と新しいフレーム設計
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新型Tarmac SL9は、時速45km/hで走行した風洞実験において、SL8よりも4ワット速い空力性能を備えている。
すべてのフレームチューブが再設計されており、ヘッドチューブは以前より4mm狭く、前面投影面積を10%削減した。
オフセットステアラーデザインによりリアブレーキホースをステアラーの右側に通すことで、この狭いヘッドチューブを実現。
また、フォークブレードを外側にねじることで、空気の流れを効率的にフレームに沿わせる「Flow Fork」が採用された。
実際のレース状況に合わせた「Win Fin」とシートポストの改良
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逃げ集団の選手がボトルを2本ではなく1本しか持たないという実際のレース状況に基づき、バイクの後部全体が再設計された。
その結果生まれた「Win Fin」により、0.5Wの節約が可能になった。さらに、ペダリングする脚が空気の流れを加速させることに着目し、シートポストもゼロから再設計されている。
これまでに作られた中で最も薄いシートポスト断面を持ち、快適性を損なうことなく空力性能を大幅に向上させている。
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S-Works FACT 12rフレームの重量は、最も軽いRTP Raw Carbon / Gloss Amethyst Frostフィニッシュの56cmサイズで687gとなっている。
Aethosで導入されたFlow State Designを活用し、スーパーコンピューターを用いて不要なカーボン層を排除することで、SL8と同じ快適性と剛性を維持したままこの軽量化を達成した。
ジオメトリーはSL8と同じだが、54cmモデルのみフロントホイールとのクリアランスを確保するための調整が行われている。
タイヤは標準で30mmが装着され、最大32mmのクリアランスを持つ。Soudal – Quick Stepのレムコ・エヴェネプールがツール・ド・フランスで実践投入となるはずだ。



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