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シクロクロスワールドカップ2024-2025第5戦フルスト 滑りまくりのコースを制したのは?

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Photo credit: hans905 on VisualHunt.com
この記事は約18分で読めます。

フルストと言えば、今年の1月マチュー・ファンデルプールのつばはき事件があった。ブーイングだけならば我慢できるが、ビールや小便をかけられたりしてはやってられない。

 

この事件があってからシクロクロスでは、私服の警察官などを配置して悪質な観客の対策に当たっている。今回の大会では警備員を7名増員してチェック体制を整えている。

そのマチュー・ファンデルプールは、明日から今シーズンのシクロクロスをスタートだ。

 

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第5戦フルスト

コースマップ photo .uci.org/race-hu

 

コースは、要塞が美しい背景を提供するフルスト市内中心部。

堤防はコースに必要な高低差を提供し、上り坂は厳しく、下り坂での高速性とテクニックが必要となる。コースはスタートとゴールのラインが逆になっている。

 

女子エリート

最前列左からレオニー・ベントベルド。世界王者のフェム・ファンエンペルは偵察中の落車の影響で欠場。明日も欠場となるので、ポイントランキング争いが厳しくなる。

 

ゾーイ・バクステッド。

ルシンダ・ブランド。

 

ブランカ・カタバス。

 

マリン・シュライバー。

 

インゲ・ファンデルヘイデン。

 

セイリン・アラバラード。

 

アンネマリー・ワースト。

 

スタートダッシュは、またもマリン・シュライバー。

 

ブランカ・カタバス、ゾーイ・バクステッドと続く。

 

マリン・シュライバーが快調。

 

マリン・シュライバーのリードはどこまで続くか。

 

2番手はゾーイ・バクステッドで10秒離されている。ブランカ・カタバス、セイリン・アラバラードと続く。

 

パック・ピーテルスがもう上がってきた。

 

ブランカ・カタバス、パック・ピーテルスなど若い選手が前に。

 

残り5周

2位通過は、ゾーイ・バクステッド。

 

マリン・シュライバーのリードは続く。

 

ここは結構みんな滑っている。

 

ルシンダ・ブランドがようやく上位に姿を現す。

 

パック・ピーテルスが2番手に。

 

残り4周

かなりのリードをマリン・シュライバーか築いた。

 

2位はルシンダ・ブランドに。しかし、29秒も離されている。これは~。

 

マリン・シュライバーの猛烈なスパートは続く。

 

ゾーイ・バクステッドはバイク交換。5番手くらい。

 

下りで凄い落車。

 

マリン・シュライバーのリードは26秒に。

 

残り3周

まだ、26秒差を保っている。

 

2位以下はルシンダ・ブランド、パック・ピーテルス、インゲ・ファンデルヘイデン。

 

マリン・シュライバーのリードは21秒に。バイク交換。

 

2位争いは、パック・ピーテルスとルシンダ・ブランド。タイム差は17秒と縮小。

 

ルシンダ・ブランドがリードし始める。

 

残り2周

ルシンダ・ブランドは、18秒差で通過。タイム差が縮まらなくなったか。

 

3番手を走るパック・ピーテルスが足をついてしまう。

 

セイリン・アラバラードは、しきりに腰をおさえている。落車したのか、以前の腰痛なのか。

 

残り1周

マリン・シュライバーのリードは16秒に。残り1周だ。

 

登りで少し止まってしまう。

 

ルシンダ・ブランドは16秒差。パック・ピーテルスは24秒差。

 

ルシンダ・ブランドが下りで落車。しかし、すぐに立ち上がる。

 

ルシンダ・ブランドも28秒差に。これは追いつかない。

 

凄い。マリン・シュライバーは、スタートからゴールまで一度も前を走らせることなく最後まで独走して勝利となった。

 

今シーズンの4勝目。ルクセンブルク王者のマリン・シュライバーはワールドカップでの初勝利となった。これでフェム・ファンエンペルを抜いて105ポイントで2位に浮上した。

 

ルシンダ・ブランドは、試走中に落車。今回も下りで落車してしまった。

 

パック・ピーテルスは3位。

 

リザルト

優勝したマリン・シュライバー

まだ信じられないわ。スタートがうまくいって、リードを奪って、いきなり大きなリードを得た。

でも残り2周のところで、”しまった、ここで勝てる “と思った。 とても緊張した。 ミスをしないようにしたけど、気分はすごく良かった。 脚はすごく良かった。 でも最後の1周はミスをした。

水曜日に愛犬が死んだんだ。 ここ数日、頭の中が混乱していた。 彼のために勝ちたい。 バイクの上では、本当にトンネルの中だった。 すごく集中していたけど、同時にすごく緊張していた。 どうなるか本当にわからなかった。 でもこの勝利には大喜びだよ。

これをきっかけに、さらに多くの優勝を狙いたい?

シーズン当初は、レースごとに調子を上げたいと思っていた。 ここ数戦は、あと一歩のところで何かが足りなかった。 今日はそれが現れた。 スタートはいつもいいんだけど、しばしば後退してしまう。 今、スタートからフィニッシュまでリードしているのは、とても気分がいい。 誇りに思えるわ。

ルシンダ・ブランドとパック・ピーテルスから祝福されてましたね。

彼らはレジェンドです。特別なことよ。 私は今、クロス界のトップレーサーの一人だと言えると思う。 信じられない気持ちだ。 今日はすごく嬉しい。

でも明日はもう次のクロスだ。 もしかしたら、みんなが今、私を見ているかもしれない。 いや、もう優勝したんだ。 プレッシャーはなくなった。 明日は新しい日だ。

 

2位 ルシンダ・ブランド

シュライバーに追いつく時間があると予想していたのだろうか?

第1ラウンドはそうだった。でも、すぐにどこかで小さなミスを繰り返していると感じたわ。 このラウンドでは100パーセントの流れに乗れなかった。

そして、彼女には自分のことをするスペースがあり、このラウンドを愛していることも知っていた。 彼女にはとても合っている。 それから、時間を稼ぐのはとても難しい。

パワーで逃げ切れるところはあまりない。 もちろん希望は持っているけれど、”この仕事をやり遂げよう “と思っていたわけではないんだ。

今日はちょっと変な感じだった。 いつもより緊張した。 私にしては珍しいことだわ。 だから、この結果には満足している。 このようなレースができたことに満足している。 このようなことがあまりないことを願っている。

 

3位 パック・ピーテルス

フィーリングは少し良くなったと思う。クロスの前半はずっと戻ってきたんだけど、またバカなミスをしてしまった。 そのせいで今日は少し体力を消耗してしまった。

マリン・シュライバーのスタートが速いことは誰もが知っている。 今回、レース後半もそれを維持できたのは素晴らしいことだ。 でも今日の彼女は超強かった。 とてもハンサムだった。 いつか勝つだろうとは思っていたけど、フルストのようなコースで勝てたのはとても賢い。

今日は復帰2戦目で、いいスタートが切れた。 でももちろん、もう数段上に行きたいわ。 (…)まだ小さな課題はあるけれど、全体的には問題ない。

 

Rnk Rider Team Competition
points
Time
1
 SCHREIBER Marie
Team SD Worx – Protime 40 0:53:45
2
 BRAND Lucinda
Baloise Trek Lions 30 0:20
3
 PIETERSE Puck
Fenix-Deceuninck 25 0:28
4
 WORST Annemarie
Cyclocross Reds 22 0:40
5
 VAN DER HEIJDEN Inge
Crelan – Corendon 21 0:52
6
 BENTVELD Leonie
Pauwels Sauzen – Bingoal 20 1:04
7
 BACKSTEDT Zoe
Canyon//SRAM Racing 19 1:29
8
 ALVARADO Ceylin del Carmen
Fenix-Deceuninck 18 1:53
9
 VAS Blanka
Team SD Worx – Protime 17 2:10
10
 BAKKER Manon
Crelan – Corendon 16 2:25
11
 NORBERT RIBEROLLE Marion
Crelan – Corendon 15 3:04
12
 VERDONSCHOT Laura
De Ceuster – Bouwpunt 14 3:18
13
 CLAUZEL Hélène
Van Rysel CX Racing Team 13 3:21
14
 BETSEMA Denise
Pauwels Sauzen – Bingoal 12 3:22
15
 HOLMGREN Ava
  11 3:31
16
 VAN ALPHEN Aniek
Cyclocross Reds 10 4:12
17
 FRANCK Alicia
De Ceuster – Bouwpunt 9 4:18
18
 CANT Sanne
Crelan – Corendon 8 4:29
19
 GERY Célia
France 7 4:39
20
 HOLMGREN Isabella
  6 4:41
21
 LOPEZ Vida
  5 4:45
22
 KAY Anna
Proximus – Cyclis – Alphamotorhomes CT 4 5:12
23
 GARIBOLDI Rebecca
  3 5:20
24
 MULLER Amandine
France 2 ,,
25
 BROUWERS Julie
Charles Liégeois Roastery CX 1 5:46
26
 BORELLO Carlotta
    6:03
27
 GONZALEZ Lucia
Nesta – MMR Cycling Team   6:31
28
 BARONI Francesca
Proximus – Cyclis – Alphamotorhomes CT   6:41
29
 CLOUSE Katie
    6:59
30
 MCGILL Sidney
    7:00

 

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男子エリート

最前列左からラース・ファンデルハール。

 

ピム・ロンハール。

 

マイケル・ファントーレンハウト。

 

トーン・アールツ。

 

ローレンス・ウィーク。

 

エリ・イーゼルビット。

 

ジョラン・ワイセアとフェリペ・オルツ。

 

ファーストコーナーはニルス・ファンデプッテ。

 

後方では大渋滞が。

 

ニルス・ファンデプッテ、ラース・ファンデルハール、マイケル・ファントーレンハウトと続く。

 

ニルス・ファンデプッテのリードが続く。

 

ニルス・ファンデプッテのリードは4秒。

 

残り6周

ニルス・ファンデプッテがトップで通過。結構ばらけている。

 

4番手にエリ・イーゼルビット。坐骨神経痛は良くなったのだろうか。

 

エリ・イーゼルビットがフェンスに引っかかっている。

 

ニルス・ファンデプッテがリードしたまま。

 

マイケル・ファントーレンハウトが派手に落車。ここは滑りやすい。

 

フェリペ・オルツが2番手に上がってきた。

 

残り5周

ニルス・ファンデプッテが通過したが、後ろが見えない。

 

2位はマイケル・ファントーレンハウトで23秒差。フェリペ・オルツ、エリ・イーゼルビットと続く。

 

ラース・ファンデルハールが滑って落車。

 

ティボー・ネイスも滑ってカーブで落車。

 

あ~、マイケル・ファントーレンハウトが同じ個所で、またも落車。

 

フェリペ・オルツが再び2番手に。

 

残り4周

ニルス・ファンデプッテのリードは21秒。

 

いたるところで落車。

 

あららっ、マイケル・ファントーレンハウトが3回目の落車。

 

ニルス・ファンデプッテもマリン・シュライバーのようにスタートからゴールまで行ってしまうのか。

 

落車続きのマイケル・ファントーレンハウトは6番手に。

 

残り3周

リードは24秒に広がる。

 

マイケル・ファントーレンハウトが、また落車しそうに。

 

エリ・イーゼルビットがフェリペ・オルツを追う。三番手。

 

エリ・イーゼルビットが前に出た。

 

残り2周

ニルス・ファンデプッテは11秒差までタイム差を縮められてきた。

 

フェリペ・オルツが11秒で追っている。タイム差は変わらない。

 

残り1周

残り1周に。

 

ピム・ロンハールがエリ・イーゼルビットに続いて4番手に。

 

ニルス・ファンデプッテは、13秒のリード。

 

エリ・イーゼルビットは、ピム・ロンハールにおいていかれた。

 

女子に続いて男子もスタートから独走。ニルス・ファンデプッテが見事なレースを見せてくれた。ニルス・ファンデプッテは、今シーズンの2勝目。マチュー・ファンデルプールが帰ってくる前にAlpecin-Deceuninckが勝利を挙げている。

 

スペイン王者のフェリペ・オルツは2位に。

 

最後にエリ・イーゼルビットをかわしたピム・ロンハールが表彰台の一角に入った。

 

リザルト

 

優勝したニルス・ファンデプッテ

自転車に乗っていて、おそらく最高の1日だった。 今日は技術的にも肉体的にも最高の気分だった。2列目からいいスタートが切れた。 すぐに他の選手にプレッシャーをかけようとした。 小さなギャップができたから、あとは待つ必要はない。 1周目の時点では、このギャップをずっとキープできるとは思っていなかった。

コクサイデ・ワールドカップでアンダーでは1度優勝しているが、フルストではエリート男子で初めてワールドカップを制しましたね。

これは僕にとって大きな意味がある。 今までに何度か、テレビで放映されるような大きなクロスで優勝してきた。 でも、ワールドカップはまた別のレベルだ。 特に今は、クリスマスが始まる時期だ。 士気が高まるよ これからのレースがとても楽しみだ。

今シーズンのワールドカップでは不運続きでしたが。

運が悪かった。 例えば、アントワープ・ワールドカップを大きな目標にしていたのに、その前日に体調を崩してしまった。 そこでベストのパフォーマンスを発揮できなかった。

その後、ダブリン・ワールドカップをスキップしてサルデーニャに行くことを決めたんだけど、そのワールドカップはキャンセルになったんだ。

そして先週、ワールドカップ・ナミュールの前日にまた病気になった。 とても美しいレースだったので、テレビを見ながら胸が痛かった。 あそこで走りたかったけど、この勝利でここ数週間の挫折を晴らすことができたよ。

 

2位 フェリペ・オルツ

ダブリンでの3位に続き、ワールドカップで今季2度目の表彰台ですね。

ナミュールでは調子が悪かったので、表彰台に上がれてうれしい。今日もとてもいい感じだった。 クリスマスに向けて、とてもいいスタートが切れたよ。

終盤にニルス・ファンデプッテに迫った。 まだ勝利を信じていたのだろうか?

そうだね。 最後の2周で、差が10秒以下に縮まっているのが見えたんだ。 一瞬、まだ勝てると思った。 でも結局は不可能だった。 彼は今日最高のライダーだった。

2位をキープできたことは、ワールドカップ史上最高の結果だ。 これは大きな自信になる。 今日は自分にとって良い結果だったが、明日も明後日もまた頑張るつもりだ。 今はシクロクロスにとって最高の時期だ。 この調子でいきたい。

 

3位 ピム・ロンハール

今シーズン初めてワールドカップ・レースの表彰台に上ちましたね。

あまり満足はしていない。フェリペ・オルツと優勝したニルス・ファンデプッテを前に置いていかなければならなかった。 もうひとつ上の順位に行けたと思う。 ニルスは今日は素晴らしかった。 彼はミスをしなかったと思う。

2周した時点ですでに40秒差だったから、彼をどうすることもできなかった。 でもミスが少なければフェリペ・オルツに勝てたかもしれない。 でも、僕はそれでいいと思う。

コースコンディションについては?

とても危険で、偵察とはまったく違った。 もちろん、女子選手もその上を走った。 予想以上にスムーズだった。 深いところまでは行けなかったと思う。 実力よりもテクニックが足りなかった。 それは明日にしよう。

1周目終了後、トレッドの粗いタイヤに交換し、タイヤの空気圧を下げてましたね。

それが違いを生んだ。 序盤はミスが多かったが、その後はしっかりと周回を重ね、順位を上げることができた。

 

Rnk Rider Team Competition
points
Time
1
 VANDEPUTTE Niels
Alpecin-Deceuninck Development Team 40 0:57:55
2
 ORTS Felipe
Ridley Racing Team 30 0:09
3
 RONHAAR Pim
Baloise Trek Lions 25 0:20
4
 ISERBYT Eli
Pauwels Sauzen – Bingoal 22 0:36
5
 MASON Cameron
Cyclocross Reds 21 0:58
6
 VERSTRYNGE Emiel
Crelan – Corendon 20 1:13
7
 VANTHOURENHOUT Michael
Pauwels Sauzen – Bingoal 19 1:30
8
 AERTS Toon
Deschacht – Hens – FSP 18 1:36
9
 VAN DER HAAR Lars
Baloise Trek Lions 17 1:41
10
 MENUT David
AS Bike Racing 16 1:49
11
 HENDRIKX Mees
Heizomat Radteam p/b Herrmann 15 1:55
12
 VAN KESSEL Corné
Deschacht – Hens – FSP 14 2:04
13
 ADAMS Jens
Athletes for Hope 13 2:07
14
 ROUILLER Loris
Heizomat Radteam p/b Herrmann 12 2:25
15
 SWEECK Laurens
Crelan – Corendon 11 2:41
16
 NYS Thibau
Baloise Trek Lions 10 3:09
17
 KAMP Ryan
  9 3:10
18
 VANDEBOSCH Toon
Crelan – Corendon 8 3:14
19
 STROHMEYER Andrew
CXD Trek Bikes 7 3:15
20
 SUAREZ Kevin
Nesta – MMR Cycling Team 6 3:24
21
 BOROŠ Michael
Elkov – Kasper 5 3:35
22
 BERTOLINI Gioele
FAS Airport Services – Guerciotti 4 3:42
23
 WYSEURE Joran
Crelan – Corendon 3 3:53
24
 KUHN Kevin
Charles Liégeois Roastery CX 2 4:00
25
 FUNSTON Scott
  1 4:06
26
 MOTTIEZ Gilles
Elite Fondations Cycling Team   4:19
27
 SOMMER Lars
Heizomat Radteam p/b Herrmann   4:45
28
 PERIOU Tony
Team VCP Loudéac CX   5:02
29
 VENTURINI Clément
Arkéa – B&B Hotels   5:16
30
 ANANIE Ugo
Arques CX Team Diffusport   5:27

 

 

 

 

 

 

コメント

  1. 毎日読者K より:

    ピーテルスのところを誤記でファンエンペルになってるとこけっこうたくさんあります(^_^;)

    • ちゃん より:

      いつもありがとうございます。夕べはかなり眠かった~。楽しみにしていたフェム・ファンエンペルとパック・ピーテルスの戦いだったのに、フェムが膝のケガで出れなかったのは非常に残念。
      思いがあふれてますね。どうも、二人は良く似ているので間違えやすいです。新たなチェック項目にいれておきます。

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