ニュージーランドを拠点とするVélos Advancements社は、リサイクルカーボンファイバーを使用したロードバイク「Holocene」の予約注文を受け付けている。
カーボンファイバーのリサイクルは大きな問題であり、環境保護の観点から見ると、この素材はあまり良いものではない。
TREKは2011年に自転車業界初のカーボンファイバー・リサイクル・プログラムを発表し、その後いくつかの企業が独自のリサイクル・プログラムを発表した。
だが、毎年何千台ものカーボンファイバー・バイクが埋め立て処分されているのが現状だ。
Vélos Advancements Holocene スーパーバイク
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修理可能性、長寿命、常識的なデザイン、そして革新的な考え方が、Holoceneの新しいロードバイクの基礎となっている。
その目標は、修理が可能な高性能フレームセットを作り上げること、そして、過去3年間、サービスセンターで見てきた不都合を解決することだった。
- シートクランプの不具合
- ボトルマウントの空回り
- フォークの伸びすぎ問題
- リアエンドの接合部の不具合
上記のような、あらゆるメインストリームブランドに共通する不具合ポイントを排除し、長持ちする永遠のバイクを作り上げることだった。
改良の一例として、フレームを真のワンピース・モノコックとして製造している。
つまり、フレームには故障の原因となる接合部がゼロであり、接合部をラップしたり充填剤を使用したりする必要がない。これは軽量化にもつながり、優れた性能を発揮する。
小さな微調整と漸進的な改良の積み重ねが、優れた最終製品であるHoloceneのロードバイクになっている。
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56cmの無塗装フレームとフォークの重量は900-950g。これはフレームとフォークを合わせての重量だ。
もしそうなら、驚くほど軽い。SpecializedのS-Works Tarmac SL8 Fact 12rフレーム(56cm)で、685g、フォークは358g。
合計1,043gで、Vélosの主張する重量よりも重い。だが、最軽量のS-Works Aethosフレームで588g、フォークで270g(56cm)。合計重量は858gなので、Vélosよりも軽い。
ただ、間違いなく軽いフレームであることは間違いない。
Vélosによれば、フレームは万が一破損しても簡単に修理が可能で、長寿命製品はコスト削減と環境への配慮の両方を実現するという考えだ。
2024年には最大100台のバイクが製造される。サイズは50cmから60cmまでの6種類。
Vélos Advancements Holoceneは受注生産となるため、正確な価格は不明。
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