Jumbo-Vismaの使用しているバイクは、ビアンキオルトレXR4。このバイクは2016年に発売され、Jumbo-Vismaはそのまま使用している。
Deceuninck-Quick Step やBORA-hansgroheが最新のスペシャライズド TARMAC SL7
を使用しているのとは大違いだ。
未だに、リムブレーキでケーブルも内装されていない。それでも関係なく勝利し続けるのはライダーが素晴らしいというのが一番あるとは思うけれども。
Bianchi Oltre XR4
8月1日にワールドツアーが再開して以来、ワウト・ファンアールトは、ストラーデビアンケ、ミラノ~サンレモ、 クリテリウム・デュ・ドーフィネの開幕ステージで3連勝した。
ジョージ・ベネットはグラン・ピエモンテで優勝。プリモッシュ・ログリッチェはツール・ド・レンで2つのステージ。 クリテリウム・デュ・ドーフィネでも快進撃を続けている。
これらの勝利はすべてビアンキオルトレXR4で達成され、チームが素晴らしい成績をあげていること、ストラーデビアンケのような砂利道でさえも通用することを示唆している。
Oltre XR4は、完全に内部にケーブルが配線されたディスクブレーキバージョンもあるが、Jumbo-Vismaは、ケーブルが外部に見えるリムブレーキモデルをそのまま使っている。
2020年モデルの予定は
Oltre XR4は2016年にリリースされた。
トップエンドのレースバイクの一般的なライフサイクルは約3年。2020年モデルが出ても不思議ではない。
Bianchiは、2020年にOltre XR4を更新することを計画していたが、コロナパンデミックのためにすべてが延期された可能性がある。
今シーズンはまず登場しないだろう。UCIのフレームとフォークの承認済みリストにも追加されていない。
来年Oltre XR5となって登場するか、アップデートされて発表されるはずだ。
Oltre XR4は、他のバイクにも搭載されているCountervail振動キャンセル複合テクノロジーを使用している。
マテリアルサイエンスコーポレーションによってNASA向けに開発されたCountervailは、ユニークな繊維プリフォーム内に粘弾性炭素材料を組み合わせた複合材料システムであり、道路の振動をキャンセルし、その性能に影響を与える可能性のあるフレーム内の乱流を減らす。
とビアンキは言う。
NASAと聞くと凄いと思ってしまうけど、実際にレースで勝ち続けているのを見ると性能に間違いはないと言わざるを得ない。
勝ち続けることはユーザーにもアピールとなるのは間違いないことだし。
Team Jumbo-Vismaバイクには、パワーメーターを含むShimano Dura-Ace Di2が搭載されている。
Bianchi Oltre XR4フレームセットと同様に、Dura-Ace Di2は2016年に発表されたため、更新が遅れている。
今年は出ないのかもしれないが、2021年も出なかったら、そちらのほうが驚きだ。
レースではバイクだけが勝つ要因ではない。実際にレースするライダーが最も重要なのは間違いがない。だが、古いバイクでも勝ち続けられると性能は、大きくは違わないとも言えてしまう。
今後始まるツール・ド・フランスでJumbo-Vismaのライダーが勝ち続けるのか注目しておきたい。
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