2025 ツアー・オブ・アルプス第3ステージ プロ初勝利が!

第2ステージでは、Tudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラーが最後の登りでリーダーグループから抜け出した。

残り3.5kmでは13秒差だったが、ゴールでは大きく広がりボーナスタイムも獲得してリードは41秒となった。

これからTudor Pro Cycling Teamは、マイケル・ストーラーのリーダージャージを守らないといけない。プロチームがワールドチームを差し置いて総合優勝を飾る可能性も高い。

 

第3ステージ　スタージング～イニチェン/サンカンディド145.5km

 

前半は下り基調。今回もゴール手前に厳しい登りがある。頂上からゴールまで11km。独走でゴールに向かうライダーがいるだろうか。

 

1. スプリントポイント　Obervintl/Vandoies di
2. 1級山岳　Furkelpass/Passo Furcia (7.7 km・7.2%)
3. スプリントポイント　Niederdorf/Villabassa
4. 2級山岳　Vierschachberg/Monte Versciaco (5.9 km・7.1%)

 

スタート

18歳のポール・セイシャスが総合2位に浮上。フェリックス・ガルからエースの座を奪うのか。

 

Israel – Premier Techは、5人。今回デレク・ジーは不調なのか。

 

ロマン・バルデは中々の走り。どこかでステージ優勝を狙うか。それともジロ・デ・イタリアの調整に徹するのか。

 

ジュリオ・チッコーネは総合3位に後退。

 

Tudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラーはリーダージャージの死守だ。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

1級山岳　Furkelpass/Passo Furcia (7.7 km・7.2%)

Israel – Premier Techのマルコ・フリゴが単独で1級山岳に。

 

後続は、 INEOS Grenadiersのアンドリュー・オーガストを先頭に10人。

 

マルコ・フリゴは単独で1級山岳をクリアー。ゴールまでは53.3kmもある。

 

残り42.2km。長い下りもそろそろ終わる。タイム差は1分40秒。

 

下りで3人が、わずかに抜け出している。

1. アンドリュー・オーガスト　 INEOS Grenadiers
2. フレデリック・ワンダール　Red Bull – BORA – hansgrohe
3. フィンレイ・ピッカリング　Bahrain Victorious

 

スプリントポイント　Niederdorf/Villabassa

マルコ・フリゴがスプリントポイントを通過。

 

残り22.7km。タイム差は1分50秒。逃げ切りが見えてきたか。

 

3人は追いつかない。

 

2級山岳　Vierschachberg/Monte Versciaco (5.9 km・7.1%)

追走は2分6秒差と開いた。

 

もう最後の登り。集団は3分40秒離れている。

 

残り14.4km。これは行ったね。

 

集団からIsrael – Premier Techのマシュー・リシテーロがアタック!

 

Team Polti Kometaのダビデ・ピガンゾーリは切れた。

 

マシュー・リシテーロは前に追い付きそう。

 

マシュー・リシテーロから追走が見えてきた。

 

マシュー・リシテーロが追走に追い付く。

 

マシュー・リシテーロが3人を置き去りに。

 

3番手は二人に。

1. アンドリュー・オーガスト　 INEOS Grenadiers
2. フィンレイ・ピッカリング　Bahrain Victorious

 

マシュー・リシテーロが2番手で山岳ポイントを越えた。

 

残り7.5km。逃げているのはIsrael – Premier Techの二人だけに。

 

あら～、マシュー・リシテーロも集団に追い付かれてしまった。

 

残り1.9km。集団は長く伸びている。

 

残り1.5km。タイム差は37秒に。

 

ゴールエリアが見えてきた。

 

見事だ。マルコ・フリゴが独走でゴールまで逃げ切った!

 

マルコ・フリゴは、これまでも良く逃げていたけれど、これがプロ初勝利。

 

2023年に開発チームから昇格して3年目の25歳での勝利だ。一人で70kmを逃げ切ってしまった。

 

デレク・ジーは、チームメイトの勝利で笑顔でゴール。

 

2位はRed Bull – BORA – hansgroheのジェイ・ヒンドリー、2位はIsrael – Premier Techのデレク・ジー、3位はLidl – Trekのジュリオ・チッコーネ。

 

リザルト

 

優勝したIsrael – Premier Techのマルコ・フリゴ

ここ数日、本当に調子が良かった。良いトレーニングキャンプを終えたばかりで、ジロに向けて力強いツール・ド・アルプスを走りたいと思っていた。特に総合順位の状況を考えると、このステージでは逃げ切りのチャンスがあることは分かっていた。

序盤は調子が良かったし、大きな集団が逃げ出した時にそこにいることが重要だった。そこにいた時は、あらゆるシナリオが頭の中を駆け巡った。

昨年のブエルタでは良い逃げ集団の中にいたが、ベン・オコナーが序盤からアタックしてきたので負けてしまった。特にあんなに大集団の中では、先手を打つことがとても重要なんだ。

だから早めにトライしてみたんだ。最初からソロで行く予定じゃなかったんですけどね。でも、一人で走る時はペースを決めて、できるだけ長くそのペースを維持した方がいいですよね。今回はかなりうまくいった。

すでにブエルタ・ステージで2位、ジロ・ステージ（2023年）でも3位を獲得している。彼はロング攻撃をトレードマークにしているようですね。

僕の勝利はほぼ全てソロだった。それが僕の勝利の秘訣なんだ。最後の登りまで他のクライマーたちと一緒に走るべきじゃないって分かっていたから、自分のペースで走りたかった。そうじゃないと勝つのはとても難しくなる。

だからソロを選んだんだ。ソロは僕の強みにも合っている。

 

第3ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞