2024 ティレーノ〜アドリアティコ第3ステージ　あ～ゴール前で

第3ステージは最長距離の220kmのレース。

第2ステージでは、2023ツール・ド・フランスのスプリント王ジャスパー・フィリップセンが勝利したけれど、第3ステージでは誰が勝つだろうか?

後半登っており、簡単なステージではない。

 

第3ステージ  ヴォルテッラ～グアルド・タディオン 220km

 

第3ステージも真っ平ではない。処刑場となるはずのカサカスタルダへの登りは長さ6km未満で、平均勾配はわずか3.6％。

さらに、この登りを終えてもゴールまではまだ15kmある。最後の数キロは再び偽の平坦な登りで、これは強力なスプリンターにとって有利となる。

 

1. スプリントポイント　Sant’Arcangelo
2. 山岳ポイント　カサカスタルダ 　7 km・3.2%

 

スタート前

さあ、今日ヨナス・ヴィンゲゴーは動いてくるのか。

 

 

スタート前。

 

気温7度なのに、Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセンは、半そで半パン。

 

オフィシャルスタート。すぐにTeam Corratec – Vini Fantiniのヤン・シュトックリがスルスルと前に。

 

後ろを見ながら、誰もこないと笑っている。

 

VF Group – Bardiani CSF – Faizanèのサミュエル・ゾッカラートが、何の苦もなく集団から抜け出してくる。

 

サミュエル・ゾッカラートが追いついた。さあ、長い旅の始まりだ。

 

2人の逃げ

二人は、残り108.2kmで8分6秒差。すでに110km逃げている。

1. サミュエル・ゾッカラート　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè
2. ヤン・シュトックリ　Team Corratec – Vini Fantini

 

最大10分40秒あったタイム差は、8分台に。

 

Lidl – Trekのトムス・スクインシュは集団復帰中。

 

Team Visma | Lease a Bikeのシアン・エイテブルックスはパンク。

 

残り90.3kmで6分12秒差に。サミュエル・ゾッカラートは、良く逃げに乗っているけど、まだ勝利に結びついたことはない。

 

雨がひどくなってきている。昨日2位のティム・メルリエは、今日は勝利となるだろうか。

 

スプリントポイント　Sant’Arcangelo

Team Corratec – Vini Fantiniのヤン・シュトックリが、そのまま1位通過。

 

集団のトップは、フアン・アユソーの追撃をかわしたニールソン・ポーレス。

1. ヤン・シュトックリ　Team Corratec – Vini Fantini　5ポイント・3秒
2. サミュエル・ゾッカラート　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè 3ポイント・2秒
3. ニールソン・ポーレス　EF Education-EasyPost　2ポイント・1秒
4. フアン・アユソー　UAE Team Emirates　1ポイント

 

なんと、サミュエル・ゾッカラートがアタック。

 

 

サミュエル・ゾッカラートは、残り80kmから単独走行となった。まあ、1時間前くらいから二人でもめてましたからね。

 

寒がりのジュリアン・アラフリップは、雨で参っていそう。

 

雨がやんで、みんな少しずつレインジャケットを脱いでいく。先頭はAlpecin-Deceuninckのジョナス・リカールト。

 

ジャスパー・フィリップセンとビニヤム・ギルマイはサポートカーに立ち寄り、集団に復帰中。

 

先頭から切れたTeam Corratec – Vini Fantiniのヤン・シュトックリが集団に戻る。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、中のジレを脱いだようだ。一旦止まる。

 

昨日落車したクリス・フルームは、手首の骨折などはなし。今日も出走している。

レース前コメントは、「イタリアでのレースが本当に好きだ。こういう若い選手たちと対戦できるのはやはり嬉しいことだ。それを続けるには、このスポーツを愛さなければなりません。」

 

EF Education-EasyPostのベン・ヒーリーも補給食を口にしている。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは集団復帰中。アシストはいない。

 

Team Visma | Lease a BikeのチームカラーのCerveloはデザインがいい。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、ようやく集団の後ろに戻ってきた。

 

残り48.4kmで2分41秒差に。ものすごい水しぶきをあげている。後ろは走りたくない。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、サポートカーに何か直してもらっている。自分で、ジッパーがあげれない。風もあるし、寒さのためだろう。

 

残り26.5km。33秒となった。

 

最後まで逃げていたサミュエル・ゾッカラートも残り21.8kmで捕まる。

 

Israel – Premier Techのイーサン・バーノンがバイク交換。

 

山岳ポイント　カサカスタルダ 　7 km・3.2%

ジェームス・ショーが、ベン・ヒーリーを引いている。後ろはリゴベルト・ウランか。

 

今度はリチャル・カラパスが引き出した。

 

残り12.3kmまできた。

 

Soudal – Quick Stepのティム・メルリエも前にいる。

 

残り10.2km。大集団。

 

残り8.6km。ここから絞られるのか?

 

残り4.4km。

 

残り3kmのゲートを越える。スプリントだ。

 

残り1.6km。各チームのアシストが引く。

 

残り1.4km。Israel – Premier Techが先頭に。

 

ジャスパー・フィリップセンは、6番手あたりにいる。

 

残り1.1km。Israel – Premier Techが先頭だ。

 

900mでゴールに。

 

少し狭くなった。

 

Bahrain Victoriousが先頭にたつ。

 

Bahrain Victoriousのヒィル・バウハウスが2番手で待機だ。

 

あっとカーブで落車。ジャスパー・フィリップセンも巻き込まれてしまった。

 

Arkéa – B&B Hotelsのケヴィン・ヴォークリン先頭で立ち上がってきた。

 

ケヴィン・ヴォークリンにヒィル・バウハウスが並びかける。

 

左から、ケヴィン・ヴォークリン、Bahrain Victoriousのヒィル・バウハウス、Lidl – Trekのジョナサン・ミラン、EF Education-EasyPostのアルベルト・ベッティオルと並ぶ。

 

 

ヒィル・バウハウスとジョナサン・ミランが伸びる。

 

ヒィル・バウハウスとジョナサン・ミランの一騎打ちだ。

 

ゴールでハンドルを投げる!

 

わずかにヒィル・バウハウスが速かった!

 

ヒィル・バウハウスは、今シーズンの初勝利。2位のジョナサン・ミランは、ポイント賞ジャージ着用となった。

 

落車したジャスパー・フィリップセンは、バイクに乗って帰ってきた。生乾きの路面では滑ってしまう。

 

リザルト

ヒィル・バウハウスのコメント

この勝利は予想していなかった。このステージの高度プロフィールをチェックしたとき、個人的には限界に近いと思っていた。最後の上りはきつかったけど、チームには大きな確信があった。

昨日のミーティングではすでに自信があったし、最後の1kmでは理想的なポジションにつけてくれた。幸運なことに、いいスプリントをする脚が残っていた。

ジャスパー・フィリップセンの落車については?

そのことは後で聞いた。優勝を狙うのに理想的な位置にいたし、それに集中していた。今シーズン初勝利を挙げることができてとてもうれしい。

2022年にベストだった場所、サンベネデット・デル・トロントでの日曜日に、もうひとつのチャンスが待ってますね。

それは素晴らしいことだが、現実的でなければならない。ここにはいいスプリンターがたくさんいる。競争も激しい。だから難しいだろうけど、もちろんそこでまたいいスプリントを走りたい。

 

第3ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞