2023 アムステルゴールドレースは、タデイ・ポガチャルがゴールから28.5kmも離れたキューテンベルグ(Keutenberg)でアタック。
これをトム・ピドコック(INEOS Grenadiers)とベン・ヒーリー(EF Education-EasyPost)が追う展開に。
だが、ベン・ヒーリーは残り13kmのGeulhemmerbergの登りでトム・ピドコックを落とした。これで、最後はベン・ヒーリーがタデイ・ポガチャルを追う展開となったのだが。
残り10kmでレースに水を差す出来事が起こってしまう。
レースの邪魔?
I mean. COME ON. pic.twitter.com/hJVQ54ULOI
— Jonathan Vaughters (@Vaughters) April 16, 2023
これはレースを見ていた人も思ったはず。レースディレクターの乗ったオフィシャルカーがタデイ・ポガチャルの前を走る事態に。
ただ、動画を見てもわかるように、その時間は少しだ。しかし、空気力学のバート・ブロッケン教授は同じ画像を引用してツイート。
「そしてまた、自動車がレースに影響を与えている。車の後方2mでドラフティングを行うと、抗力が65%減少し(!)、1kmあたり約36秒のタイムアップが得られる(!)。
まだまだ教育が必要です…。😱」
1kmで36秒だから、50m程度では2秒程度だったかと思われる。ただ、この時ベン・ヒーリーは21秒差まで近づいていた。
残り9.6kmで24秒に広がっている。少し影響したと考えても辻褄があうかも。車が前を走ると、吸い込まれるようになるので影響はあったでしょうね。
これについてタデイ・ポガチャルは、
「好きではない。でも、レースの先頭に立つと、こういうことはよくあることなんだ。僕にはどうすることもできない。できる限りハードに走るしかない。クルマは近すぎたが、その瞬間が長すぎたとは思わない」
とポガチャルは考えている。
レースディレクターの反応は?
Koersdirecteur Leo van Vliet kan niets met de commentaren over het eventuele ‘voordeel’ dat Pogacar kreeg van de auto van de koersdirectie. ‘Ik heb zelf gefietst, kan me niet voorstellen dat je daar voordeel van hebt’ #AGR23 https://t.co/lWtmiJWux5
— Pim Bruijnzeels (@PimBruijnzeels) April 16, 2023
この問題について、レースディレクターのLeo van Vlietは答えている。
「私は騒ぎを捉えました、はい。私たちはタデイ・ポガチャルの後ろを走っていたが、ベン・ヒーリーが近づいてきた。それから離れる必要があり、道路は狭くなった。
私たちはポガチャルを追い越したが、気をつけなければなりません。
もし誰かがその瞬間の写真を撮っていたら…私はそれで何をすべきでしょうか?私たちは素晴らしいレースをよりよく見ている。
私たちが彼のすぐ前を1キロも走ったというのですか?
それはまったく真実ではありません。画像を見てください。私たちはそのために運転したが、彼には何の役にも立ちませんでした。私も自転車に乗っていました。想像もできません。
そんなことをして何の得があるというのだ。我々は彼よりもはるかに先を行っていた。何も悪いことではない。」
と反論している。あきらかな違反でもないし、狭い道で勢いをつけて走り去るのも難しい。ただ、上のツイート画像を見ると残り8.3kmでも20mくらい前を走っているように見える。
ただ、タデイ・ポガチャルは何も悪くないので、少し水を差されたかと思う。
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