Vision TechはSC 40とSC 55と呼ばれる予算重視のカーボンクリンチャーロードホイールを発表した。
ペアあたり1,100ドル(11万8千円)以下で販売される。
ブレーキ構成 2:1のレーシング、チューブレスの互換性を持ち、非常にユニークなブレーキングサーフェスを特徴としている。
Vision TechのホイールはEF Education Firstが使用。
ハンドルなども手掛けており
- Team Jumbo-Visma
- Bahrain Merida
- Astana Pro Team
などプロチームも使っている。
Vision Tech SC 55カーボンクリンチャーロードホイール

EF Education First ツール・ド・フランス第2ステージ
2019ツール・ド・フランス第2ステージでは、EF Education FirstがVision TechのVISIONMetron 81 SLで走った。
同社のトップホイールであるVISIONMetron 81 SLは1,999ドル。
今回発売される、SC 40とSC 55は1,100ドル以下で販売されるので、ほぼ半額となる。
テストされたのは、SC 55ホイールでリムバージョン。
箱から出した状態では、ホイールはリムカバーで包まれている。
ホイールを保管したり移動させたりするときのキズやその他の表面的な損傷を防ぐのには丁度良い。
リムカバーを取り除いた後、最初に目につくのは、非常に奇妙に見えるブレーキ面。
それは異なった色合いで、異なった光を反射する大きい角度のセクションを持っている。
Vision Techの担当者は、
- ブレーキ面にパフォーマンス上のメリットがあるのか
- それとも単なる化粧なのか
これらの質問には答えていない。情報があれば追記します。
ディスクブレーキのバージョンは同じリム形状をしているが、独自のリムブレーキ面がないためレイアップが異なる。
Vision Techとしては、今後のディスクブレーキの普及が増えると見込んで、化粧として考えているのかもしれないですね。
Visionは、ハブを「PRA」と呼び、フリーハブには、柔らかく軽い合金で作られていることを示す警告ステッカーを貼っている。
XDRフリーハブは、SRAMの 1×11および1×12ドライブトレインにも使用可能。

Vision TechSC 55 リアホイール

Vision TechSC 55 フロントホイール
テストホイールはリムブレーキバージョンなので、ハブはクイックリリースのシャフトで100mmのフロント、130mmのリアの基準に従っている。
フロントホイールのハブは16本のスポークを使用しているが、リアホイールのハブは2:1のレーシングパターンで21本のスポークとなっている。
これにより、リアスポークテンションが大幅に緩和され、長寿命化が図られるという。ライダーの体重制限について質問したところ、Vision Techは公式の回答をした。
「90 Kg(198ポンド)を超えるライダーの体重では、ホイールやそのコンポーネントの頻繁なチェックを行い、[通常よりも]頻繁に自転車の点検を行うことをお勧めします。
ライダーの体重が109 Kg(240ポンド)を超えると、ホイールの健全性と寿命は劇的に低下する可能性があります」
通常では、フロントの16本は良く聞きますが、21本というのは少ないように思う。
小まめに点検出来る体制を整えておかないといけないだろう。
リムは標準のクリンチャーおよびチューブ用のリムテープで出荷されているが、完全にチューブレス対応となっている。
バルブと特殊テープ付きのチューブレスキットも利用可能。
Vision SCラインは9月に購入可能になる予定。
価格は
- SC 55 1,099ドル(11万8千円)
- SC 40 999ドル(10万7千円)
と予定されている。
外観のテストだけで、試乗したリポートがないので乗り味とか、空洞実験のテスト報告とかがないので情報不足ですいません。
Vision Techとしても、ミドルウエートの位置付けのようです。
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