昨年からすでに多くのプロが使用しており勝利を上げていたRovalのエアロハンドルバー。
今回、正式にRoval Rapide Cockpitとして発売されている。既存の2ピースのRapideバーとTarmac SL7ステムに比べて4ワット節約できると主張されている。
これは、今年後半に、現在のSL7のアップデートである新しいSpecialized Tarmac導入の前兆となるのだろうか。
Roval Rapide Cockpit

Roval Rapide Cockpit Image credit: Specialized
Specializedは、2020年にAlpinist cockpitで、軽量な統合型ハンドルをすでに発売している。
今回のRoval Rapide Cockpitは、エアロに主眼が置かれており重量も抑えられている。実際にどう形状が変わったのか見てみると。

Alpinist cockpit photo Roval
上からの映像で比べてみると違いは明らかだ。Roval Rapide Cockpitの断面は、ステムがなくなったことにより、均一な翼状となっておりエアロ性能は向上している。
Rovalは公式サイトで以下のように述べている。
まったく新しい Rapide Cockpit は、ゴールラインへの最速の手段というだけではありません。これは、私たちがこれまでに作った最速の最先端であり、最も重要なきれいな空気に空力の向上をもたらし、4w削減する。
すでに超高速の 2 ピースRapideハンドルバーと Tarmac SL7ステムを圧倒する。
4wの向上は小さいように思えるかもしれないが、250mの最後のスプリントで最大 32cm のアドバンテージが得られる。スプリントでレースに勝つ場合、これが勝敗を分けることになる。
Roval Rapide Cockpit spec

Image credit: Specialized
- 従来のエアロ ロード バーと比較して 4w節約
- 素材: プレミアム高弾性カーボンファイバー、チタンステムボルト
- サイズ: (75mm x 380mm) ~ (125mm x 440cm) の 15種類
- ベンド: 125mm ドロップ x 75mm リーチ、ドロップで 4度のフレア
- ステム角度: 6 度
- ステアクランプ直径: 31.8
- 重量: 310g (100mm x 420mm)
- ケーブルルーティング: Shimano、SRAM、Campagnolo (内部/電子互換)
- コンピューターマウントの Roval ボルト、S219900058 と互換性あり
- システム重量制限: 125kg
- 価格 : 600ドル(約8万3千円)
コメント
スペシャライズドのオンラインストアではRoubaixやAethosの2024年モデルが各種コンポでラインナップされているのに対して、
TarmacはSworksが更新された以外は、今までラインナップされていなかった電動105モデルが追加されただけなので、
今年中にSL8が発表され(自分の予想ではツールでお披露目)、
Sworkと無印の2種類のフレームが制作されている可能性が高いですね。
どうしてSworkのSL7は更新されたのかは謎ですが…。
SL8もいつでしょうね。UCIの規定が厳しくなっているので、レースで走るには事前の登録とか必要なのがネックなのかも。
はやくスパイショットとか出てくるとわかるのですが、大きく変わっていないとわかりにくいという問題もありそうです。