Spoon Customsは2015年創業のカスタムハンドメイドバイクの英国ブランド。
Spoon Customsは、英国のハンドメイドバイクの祭典Bespoked Handmade Bike Showに5つの意欲的な作品を出品した。
その中でも、Spoon Sestriere Scandium Discは、名前の通りフレームにスカンジウムが使われている。スカンジウムフレームは2000年代初頭に一世風靡した。
だが、偽造スカンジウムフレームが市場に出回ったことにより、ヒビが入ったり割れたりしてしまうため、スカンジウムにはネガティブなイメージがつき、高価なこともあり衰退している。
今回はスカンジウムフレームのSpoon Sestriere Scandium Discバイクについて紹介。
Spoon Sestriere Scandium Disc
スカンジウムは、ウクライナの鉱山などでウランと共に採掘されることがある金属。スカンジウム自体は柔らかい金属だけど、アルミニウムに少量混ぜることで、驚くほどの強度を持ったアルミ合金を製造することが可能となる。
この素材は7005アルミよりも軽量で強度があり、熱処理を必要としないため、プロセスが節約される。
また、より丈夫な素材により、フレームは安価なグレードのアルミニウムよりも軽量で応答性が高くなる。
スカンジウムフレームと呼ばれているが、基本的には少量のスカンジウムが添加された7005アルミとなる。

Image credit: spooncustoms
SRAM Rival eTap AXS 12 スピードワイヤレス グループセットとZipp 303Sカーボン ホイール、カーボンハンドルバーとシートポストを装備したハイスペックなビルド。
しかも、ハンドメイドとなると相当高価であると想像するけれど、完成車で5000ポンド(約80万円)という価格で購入できる。
自分にあったカスタムフレームでこの価格は破格だろう。

Image credit: spooncustoms
ジオメトリは、Spoonのフラッグシップ Var カーボンバイクの実証済みのハンドリングとパフォーマンスに基づいており、個々のライダーにフィットするように調整される。
バイヤーは、ロンドンの南西にある英国サリー州のスプーンズ本社に行き、よりプレミアムなカスタムスチールまたはカーボンバイクと同じ3時間のカスタムフィットセッションを受けて、自分にとって理想的なバイクを手に入れることができる。
バイクとそのコンポーネントの最終的な仕様は、オーダーメイドのデザインを含め、幅広い色と仕上げを提供してくれる。

Image credit: spooncustoms
Spoon Sestriereは、トリプルバテッド Dedacciaiスカンジウムと 7005アルミチューブの混合物からイタリアで溶接されている。
フレームは1895ポンド(約31万円)で販売される。
Spoon Sestriere Scandium Disc spec

Image credit: spooncustoms
- フレームセット: Spoon Sestriere Disk、Dedacciai Scandiumと7005 チューブ
- フォーク: テーパードステアラーとフラットマウントブレーキを備えた Columbus Futura Disc
- ヘッドベアリング : Dedaで、Chris King Inset 2 にアップグレード可能
- ステム: Deda スーパーゼロ
- ハンドルバー: Pro PLT カーボン
- シートポスト: Pro Vibe Carbon 27.2 400mm、25mm セットバック
- ボトムブラケット: SRAM Dub 68 BSA スレッド
- グループセット: SRAM Rival AXS 2 x
- ホイールセット: Zipp 303S
- タイヤ: Pirelli Zero Race 28mm
- サドル:Prologo Dimension
- 重量:8.5kg
- 価格 : 5000ポンド(約80万円)
下記の公式サイトには5つの展示されたバイクが掲載されている。一つだけ紹介すると。

Image credit: spooncustoms
Sam Dunn によるアートワークが施されている。どのバイクもフレームが美しいので見てみる価値はあると思う。
コメント