英国の折りたたみ自転車ブランドのブロンプトン(Brompton)から、史上最軽量となった7.45kgチタンT Lineがリリースされた。
昨年11月に、重量9.65kgと軽量となったP Lineを発売したばかりだったのだけど、さらに軽量なのだから驚きだ。
Brompton T Line
3年間の歳月をかけて、研究、開発からTラインは生まれている。
ブロンプトンのクラシックなラインをチタンで実現するために、まったく新しい構造技術を開発。
すべてのコンポーネントをゼロから設計・製造しており、それを実現するために新しい工場を建設。
そこでは、強度を向上させるために軌道溶接とTig溶接を使用してチタンフレームが製造されている。
その後、フレームはロンドンの工場に送られ、そこで150を超える再設計されたコンポーネントが取り付けられる。

Image credit: Brompton
史上最軽量のバイクを設計するにあたり、チタンは当然の選択だった。
金属元素の中で最も高い強度密度比を持ち、優れた衝撃強度と耐腐食性を持つチタンは、街中での激しい衝撃に耐える究極の軽量折りたたみ自転車を作るには最適の素材となる。
Tラインは従来のオールステンレス製自転車よりも37%軽量だが、110kgまでの荷重に耐える強度は同じ。
また、チタンが持つ衝撃吸収性能により、より快適な乗り心地を実現するとしている。
しかし、多くのハイエンドカーボンロードバイクと同じ重さの都市向け折りたたみ自転車を作ることができたのは、フレームだけではない。

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Tラインには、カーボンが採用されており、特にシートポストは先駆的なもの。ブロンプトンによると、スチールアーマーのカーボンポストを搭載した世界初のバイクだという。
折りたたみ自転車が日々経験する過酷な環境に耐えるため、エンジニアは0.3mmのスチールアーマーでカーボンを補強する新しいプロセスを開発した。
また、ワンピースカーボンフォークとカーボンハンドルは、従来のBromptonよりも幅が広く、「より硬く、より反応しやすい」バイクになるよう設計されている。
クランクセットもカーボン製で、ブロンプトンが特許出願中の新しいドライブトレインの一部として、折りたたんだ状態で収納できるように設計されている。
T-Lineは、最も軽量なシングルスピードのT Line Oneと、コンパクトな4スピードギアと泥除けを装備したT Line Urbanの2つの仕様で提供される。
ブロンプトンによると、アーバンのリアメカの重量はわずか60g。ギア比も見直され、「アムステルダムからサンフランシスコ」までテストが行われたている。

Image credit: Brompton
クラシックモデルから引き継がれたのは、ブレーキシステムだけ。それ以外はすべて改良され、縮小され、アップグレードされている。
Tラインの魅力は、間違いなく軽量化とその携帯性にある。ブロンプトンはこの点を考慮し、折りたたみ性能を向上させ、持ち運びを軽くするだけでなく、折りたたみ時間を短縮することに成功した。
このため、新しい自動調芯ヒンジ、スプリング式ハンドルキャッチ、一体型のノーズハンドルを備えているのが特徴。
Tライン・ワンの価格は4,795ドル(約55万円)、Tライン・アーバンは4,995ドル(約57万円)。
ブロンプトンは凄く速い
ただ、これは英国のトップヒルクライマー、アンドリュー・フレーザーが乗っているからだけど。それでもスーパーバイクに勝っているのだから凄い。
フロントギアは50Tか54Tを選べるし、リアも11-18t 4スピードカセットなので、当然足があれば速いのは当たり前かも。
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