イタリアのフレームビルダーであるOfficina Battaglinから、初めて手がけた本格的なグラベルバイク、クロームラグのBattaglin Portofino Gが登場した。
ハンドメイド・イン・イタリーの新モデル、Portofino Gは、オリーブ畑の間の未舗装路やトスカーナの白い砂利道の上を走ることを望むようなバイク。
しかし、いつ見てもOfficina Battaglinのバイクは美しい。
Battaglin Portofino G

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今回の新モデル、Portofino Gは、昨年発表されたカスタムラグドスチールロードバイクPortofino Rの進化版でグラベル用に作られている。

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グラベルバイクで重要なのはタイヤクリアランスだが、Portofino Gは最大700×40mmのタイヤを装着できるよう設計されている。
そのため、このバイクはオールロードから高速グラベルまでのカテゴリーに分類される。
Officina Battaglinは以下のように語る。
「グラベルはブームだが、私たちはドロップバーのマウンテンバイクのようなバイクや、バイクパッキングのためのリラックスしたジオメトリは欲しくありませんでした。ロードバイクのような反応的なハンドリングを持つグラベルバイクを目指したのです。」

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新しいBattaglin Portofino Gグラベルバイクは、オフロード専用のダウンチューブにフィットする独自のヘッドラグと1.5″ストレートヘッドチューブを備えている。

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Battaglinは、標準のラウンドテーパーステアラーフルカーボンフォークの周りに完全に内部ケーブルルーティングで構築できる。

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シートラグには、新しい隠しクランプで固定された31.6mmシートポストがある。これは、より少ないトルクでより多くのクランプ圧力を可能にするエキスパンダー ボルト クランプと呼ばれるものだ。
1x Ekarシフトのメカニックとそれを望む人のためのドロッパーポストの互換性も備えている。

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Officina Battaglinは、北イタリアのベニス西にあるマロスティカの工房で、毎年限られた台数のバイクしか製造していない。
そのため、すべてのBattaglinバイクは限定版であり、2023年にはわずか70台の新しいPortofino Gグラベルバイクが、フレームセット価格5000ユーロ(約70万円)から販売される予定となっている。

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創設者のジョバンニ・バッタリンは、プロとなった1973年にジロ・デ・イタリア総合3位。
1981年ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝。その3日後に開幕したジロ・デ・イタリアでも優勝。
当時は、ブエルタが4月21日から5月10日まで開催。ジロは5月13日から6月7日の開催だった。これは、ブエルタとジロが3日間だけ隔てて開催されていた時代のこと。
ブエルタとジロを同一年に制覇した選手は、エディ・メルクスとバッタリンの二人しかいない。
彼自身が設計した初めてのバイクを発表したのは1981年。選手時代からすでにフレームビルダーとして自転車の設計をしていた。
彼は、現在もオフィチーナ バッタリン(Officina Battaglin)のフレームビルダーとして活躍している。

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ダウンチューブには、フェードアウトするポリッシュドクロームを特徴としたペイントがされている。
フレームの納期には4か月。予算に合わせて完成車も販売される。
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