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Specializedから革新的な新しいフレーム設計 ダブルダイヤモンドフレームの自転車が登場するかも

機材情報
UnsplashNick Sokolovが撮影した写真
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Specializedが特許出願しているフレームが凄い形をしている。

これが本当に発売されたならば、昨年登場したトレックマドンのIsoFlowの比ではないかもしれない。

まずは、特許のフレーム図面を見てみよう。

 

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ダブルダイヤモンドフレーム

Image credit: image-ppubs.uspto.gov

 

みての通り、シートチューブが繋がっていないのだ。これはロードバイクか、マウンテンバイクかは図面だけではわからない。

設計から考えられることは、乗り心地の改善だろう。上記図面には、ストラット(strut)という部品が追加されている。日本語で言うと、「突っ張り」だ。

ただ、この発想はこれまでも似たようなものがある。シートチューブが途中でない自転車はこちらでも紹介している。

【追記】

tikoさんからコメントをいただいてKestrelでも同じようにトップチューブの途中で途切れたロードバイクがあることを教えていただきました。

 

Image credit: image-ppubs.uspto.gov

 

ただ、Specializedの特許図面では、すでに各パーツの比率まで決まっている。すでに、垂直方向、水平方向の加重テストを実施しており、通常のフレームとの比較も終わっている。

 

Image credit: image-ppubs.uspto.gov

 

ストラットを備えたこの新しいフレームは、垂直荷重下での垂直方向のたわみ (y = 7.9mm) と水平方向のたわみ (x=7.2mm) を大幅に大きくできることがわかる。

また、水平荷重下での水平方向のたわみ (x=5.1mm) が少ないことがわかる。

 

Image credit: image-ppubs.uspto.gov

 

テスト結果に反映されているように、メインフレームは、従来のフレームと比較して、垂直剛性テスト中に172%大きい垂直方向のたわみと 75% 大きい水平方向のたわみを生成している。

垂直方向のたわみを水平方向のたわみよりも大きくすることにより、サドルの後方への傾きを実質的に増加させることなく、乗り心地が向上する。

水平剛性テストは、従来のフレームと比較してメインフレームの水平たわみが24%減少したことを示した。

テストしているのだから、フレームはすでにプロトタイプが出来上がっているはず。重量は見る限り変わらないだろうけど、乗り心地の向上は間違いない。

実際に登場するのは、いつになるかわからないけど面白いフレームの形だ。

 

以下は特許図面のリンク

 

 

コメント

  1. tiko より:

    こんばんは

    もしかして新型ルーベですかねぇ…?

    PS.シートチューブ無しでもっと昔だとこんなのもありました(笑)
    https://www.cykicks.jp/wp-content/uploads/2021/03/B6489BED-BFE4-44F3-AA00-8168E4BE5CE6-1024×720.jpeg

    • ちゃん より:

      titoさん、画像を情報として追記させて貰いました。
      新型ルーベだったら、凄いインパクトになりそうです。突っ張り棒が新しく追加されたのが特許になるようですが、まずはマウンテンとかからでしょうか。
      また、教えて下さい<(_ _)>

  2. SATOBE より:

     こんにちは。シートチューブのないフレームは86年頃にイタリアのC4(チ・クアトロ)がビアンキブランドで出してましたね(確かTT バイク)。実戦でも、世界チャンピオンのM・アルジェンティーンがアルカンシェルカラーでジロのプロローグTTを走ってますよ。
    もっとも、UCIの規則に抵触してそれ以降は使われませんでしたが(笑)
     懐かしいです。

    • ちゃん より:

      SATOBEさん、凄いマニアックな情報をありがとうございます<(_ _)>
      1960年代から、すでにあったということですね。ようやく、特許で日の目をみそうですね。

  3. 2015年発売のリム車を大事に乗るマン より:

    これは興味深い…

    2021年に申請されたということですから、UCIのフレームに関する規定変更、シートポストがシートチューブの延長上になくても良い から発想したのかも知れません。

    新マドンは「規定が良いって言うんで、素直にシートチューブとシートポストの間に隙間入れときました」ですが

    スペシャライズドは「いや、別にシートチューブの延長でもいいけど、そもそもBBとサドルが直接に接続しているから、ダイレクトに突き上げ食らうのでは?」と、さらに考えをすすめたのが見えますね。

    旧来のダイアモンドバックのフレーム(新マドンも少し浮かせただけなので、そう変わりはないが)と比較した欠点は、私が思い浮かぶ限り

    ①シートチューブ部のボトルの容量や形が制限される。
    ②フロントディレーラーが取り付けられない懸念(先に紹介されたKESTRELはそのために出っ張りが追加されている)がある。

    という2点でしょうか。

    ②の問題を出っ張り無しに解決するにはシングル化が手っ取り早いので、ギア比が2×11速と遜色ないとされる、シングル13速以上が実現出来た場合に真価を発揮できると考えられます。

    シングルギアに積極的なのはマウンテンなので、やはりマウンテンが先でしょうかね。

    何れにせよ、シートチューブとシートポストが延長になくて良い時代なので、快適性向上のためにも、旧来の構造とは異なるフレームの開発を各社が行う展開になるのでは無いでしょうか。

    エアロを追求し、横並びのシルエットが昨今並んでおります。

    自転車フレームメーカーは再び個性を取り戻す事が出来るのでしょうか。大いに期待しましょう。
    (ああ、また買い替えのタイミングを失ってしまった…)

    • 2015年発売のリム車を大事に乗るマン より:

      すみません、、

      「いや、別にシートチューブの延長でもいいけど、そもそもBBとサドルが直線上にあるから、ダイレクトに突き上げ食らうのでは?」

      から

      「いや、別にシートチューブの延長でもいいけど、そもそもBBとサドルが直接に接続しているから、ダイレクトに突き上げ食らうのでは?」

      に訂正できますでしょうか、、、

    • ちゃん より:

      確かに、UCIのフレームに関する規定変更を受けての特許申請なのでしょうね。海外サイトの記事では、Specializedのルーベックスで搭載されるのではないかという噂もあります。
      重量は、超軽量とかいかないでしょうけど、出てくれば面白いフレームで新しい発想として注目されるでしょうね。
      リムブレーキバイクは不滅です!

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