Huntは2つの新しいホイールセットを発表し、人気の48mmと60mmのLimitless Discホイールをカーボンスポークで更新した。
リムはLimitless Discホイールと一緒だが、カーボンスポークに変更したことで、スチール製スポークホイールよりも横方向の応答性が6%向上。重量も軽減している。
その他の変更点としては、ハブの軽量化が含まれており、Huntは、風洞データによって裏付けられた「オールラウンドなパフォーマンス」を主張している。
HUNT 48 LIMITLESS UD

Image credit: Hunt
フロントとリアの両方で外部リム幅35mm、内部リム幅22.5mmの超幅広リムを使用している。
Huntによると、この独自の特許取得済みの形状と構造方法は、外側のリムに共成形された低密度ポリマー (密度 0.7g/cm3 対カーボンファイバー プリプレグ 1.6g/cm3) を利用している。
非常に幅の広いプロファイルを実現しているが、リム重量は低く抑えている。
幅広のリムは、特に乱流の横風ので、安定した予測可能なハンドリング特性を備えた非常に空力的なホイールになると言われている。
リムは、28mmのチューブレスまたはクリンチャー タイヤに最適化されている。
カーボンスポークの採用

Image credit: Hunt
ホイールには、ハントの「TaperLock」テクノロジーによるカーボンスポークがある。
多くの独自のカーボンスポークとは異なり、HuntのTaperLockテクノロジーは、より従来のモデルに慣れ親しんだ調整の容易さを維持することを約束する。
つまり、ホイールを上から調整できるため、スポークの上部をリムベッドから調整できる。 各スポークの重量はわずか2.7gで、後輪に20 本、前輪に18本配置されている。
風洞実験では、スポークの丸いプロファイルは、ホイールの全体的な空力性能にほとんど影響を与えないことを証明している。
スポークの太さについては資料がみつけられない。
風洞実験データの公開
Huntは主要ロードホイールとの風洞実験の結果を公開している。
- ROVAL RAPIDE CLX Ⅱ
- ENVE SES 4.5
- DT Swiss DICUT 1100 50
- Hunt 48 LIMETLESS UD
- ZIPP 303
前から風が吹く場合には、各ホーイルともそれほど変わらない。ヨー角が大きくなるほどROVALが性能がいいように見える。
ヨー角とは

photo huntbikewheels
ヨー角(yaw angle)はBの角度のことで、黒線と緑線の間の角度のことをいう。風の吹く角度のことだ。
すべてのホイールは、28mm Schwalbe Pro Oneチューブレスタイヤを装着。
コストパフォーマンスという点でみるとZIPP303と同じくらい。
- ROVAL RAPIDE CLX Ⅱ フロント148,500円、リア 203,500円
- ENVE SES 4.5 2,850ドル(約36万円)
- DT Swiss DT DICUT 1100 50 3240ドル(約46万円)
- Hunt 48 LIMETLESS UD 237,900円
- ZIPP 303 フロント114,100円、リア120,000円
HUNT 48 LIMITLESS UD SPEC

Image credit: Hunt
カーボンスポークの採用で71gの軽量化に成功。しかもスポーク本数は20f/24rから6本も減っている。
リムの深さ: 40mm
リム外部幅: 35mm
リム内部幅: 22.5mm
スポーク: 18f/20r テーパーロック カーボン
リム:リミットレス UD カーボン
ハブ: Sprint SLC 48 ラチェット
重量: 1,511g
価格: 237,900円
HUNT 60 LIMITLESS UD

Image credit: Hunt
カーボンスポークに変更されたことで、118gの軽量化。風洞実験のデータでは、ヨー角12度付近では最も抵抗が低くなっている。
リムの形状は48mmよりも幅が狭くなっている。そのためか全体重量も48mmと比べて40gしか違わない。
リムの深さ: 60mm
リム外部幅: 34mm
リム内部幅: 21mm
スポーク: 18f/20r テーパーロック カーボン
リム:リミットレス UD カーボン
ハブ: Sprint SLC 48 ラチェット
重量: 1,551g
コスト: 246,200円
各ホイールはセラミックベアリングのアップグレードオプションも用意されている。
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