ヘルメットの歴史が大きく変わるかもしれません。
これまで、ヘルメットはMサイズとかLサイズとかで選んでいた。
しかし、頭の形は人それぞれでありサイズだけではヒィットするヘルメットを選ぶのに苦労した方も多いのでは。
大きさだけでなく、構造についてもこのHexoのヘルメットは従来の考えを根底から変えている。
旅の始まり

https://hexohelmets.com/
HEXRはロンドン大学で始まった。
創始者のジェイミー・クックは、有力な材料科学者であるマーク・ミオドウィンディック教授の指導の下、材料と構造物の調査を開始。
「セルラー構造は、重量比に対して最も高い破砕強度を有する。自転車のヘルメットを作るときには、安全で軽量でなければならないが、これは大きな機械的特性です。
エネルギー吸収の設計方法はすべて、接触面積が一定であると仮定されていますが、曲面の場合はそうではありません。
ヘッドのユニークな曲率を設計する必要があります。機械的特性を歪ませることなく湾曲したハニカム構造を作る唯一の方法は、3Dプリントによるものです。」
これまでのヘルメットは、Expanded Polystyrene(発泡スチロール)で衝撃を吸収している。
エネルギーを吸収する効率はわずか30%だが、私たちはできる限りのことをやって、この吸収率を向上させる方法を開発した。

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HEXRヘルメットの内側は、ヒマシ油から製造された100%再生可能な原材料であるポリアミド11から作られている。
5年で3,200回のテスト
我々は仮説を立てて実験を繰り返した。しかし、失敗に失敗を重ねる。
私たちはより良くなるために妥協をしなかった。
どのように改善できるかを確認する。 そのため、HEXRはこれまでにテストされた中で最も安全なヘルメットだと考えている。
そして、私たちはより安全で軽くて速くなるように努力し続けている。
より良いインパクトコントロール

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クック氏は、エネルギー吸収のためのほとんどの設計方法は、曲面ではなく平坦な接触領域に基づいていることを見出している。
発泡スチロールは平らな表面のパッケージングのために設計されており、絶縁体であるため衝撃に強くなる。
ハニカム構造
一方、ポリアミド11は熱伝導体である。
ヘルメットの内部は、ハニカム構造の六角形のセルで構成されている。ハニカム構造の優れた点は、衝撃を受けた時に軟化してピーク力を低下させること。
それにより外傷性脳損傷のリスクを減少させる。
Hexoのインパクトコントロールは、発泡スチロールから構築されたヘルメットよりも68%優れていると主張されている。

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正六角形または、正六角柱を隙間なく並べた構造をいう。ハニカムは、英語でミツバチの巣を意味している。
3Dスキャンで測定する

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私たちの頭は解剖学的にユニーク。 完全な測定は難しい。そのため私たちは完璧にフィットするプロセスを開発した。
あなたの頭のサイズがMかLかなど推測する必要はありません。 私たちのスキャンアプリケーションでは、正確な30,000ポイントの3Dメッシュを数秒で作成できる。
エンドレスなカスタマイズ
HEXRは交換可能なカバーを特徴としている。
つまり、乗り心地を変えるために、複数のヘルメットを1つにまとめることが可能。これは、パフォーマンスと美しさの両方の観点から、将来に大きな可能性を秘めている。

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- ヘルメットの色の変更可能
- 名前を入れることも可能
空気抵抗も良く軽い

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40kmのタイムトライヤルで200Wの出力で計算すると、Giro AetherやKask Protoneよりも7秒早いというデータが出ている。
Mサイズ相当で240gなので軽量ですね。脱着可能で、内部の洗浄も可能となっている。
Hexoヘルメットの可用性

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初年度には500個のみが販売される。
£50の預金で予約注文をしており、2019年春に購入することができる。
価格は、349ポンド(約4万8千円)。
現在のところ、ロンドンでの測定が必要なため、現時点では英国でのみ使用可能となっている。
これが国際的に展開されるかどうかはまだ分からないが、将来の成果を見据えることを楽しみにしておこう。
- 3Dスキャンで頭に完全にフィット
- ハニカム構造で衝撃を発泡スチロールよりも68%軽減
- 再生可能な材料を使用
- 空力抵抗の削減
自分の頭の形にあったヘルメットで衝撃の吸収も良い。
3Dスキャンはipadでやっているみたいなので、国際展開も出来るかもしれませんね。
ヘルメットもオーダーメイドする時代がやってくるかもしれません。
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