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2023 パリ~ルーベで見られた技術トレンド ワウトはシングル サガンは機械式Dura-Aceを使用

機材情報
Photo credit: bram_souffreau on Visualhunt
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2023パリ~ルーベは未発表のCANYONに乗ったマチュー・ファンデルプールが独走勝利。

毎年、この北の地獄のレースでは各選手ともにバイクに工夫を凝らしている。ただ、少しずつ機材も進歩しており、過去にはみられなかった技術も使われるようになった。

気になった技術について見てみることに。

 

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タイヤ空気圧システムの結果は

Image credit: Matt Grayson

 

レース前から、最も注目されていたのはJumbo-VismaとTeam DSMが使用した空気調整システム。石畳では、30Wは効率が違うということだったのだけど。

実際にレースで使ったライダーはどうだったかと言うと

  • クリストフ・ラポルト Jumbo-Visma 10位
  • ディラン・ファンバーレ Jumbo-Visma 落車リタイヤ
  • エドアルド・アッフィニ Jumbo-Visma 111位
  • ニルス・エークホフ Team DSM 86位
  • バベル・ビトナー Team DSM DNF

 

クリストフ・ラポルトが10位に入ったけれど、2回パンクしている。実際使ったニルス・エークホフは、「アスファルトのタイヤの圧力を上げ、レースの先頭に立つために貴重な時間を作ることができた。」とコメントしている。

ただ、このシステムがあれば勝てると言う訳ではなさそうだ。

気になるのは、このシステムの重量。300gという結構な重量がホイールに追加されるのはどうなんだろうか。

今後も使われていくのか、まずは来年のパリ~ルーベで使用されるのか覚えておきたい。

 

ワウト・ファンアールトは、シングルで

 

ワウト・ファンアールトは、ミラノ~サンレモに続いてパリ~ルーベでもフロントシングルで走った。

パリ~ルーベもオールフラットと言う訳ではないのだけど、ワウトほどのパワーライダーとなるとインナーなんていらないということだ。

 

ワウト・ファンアールトのフロント Image credit: Matt Grayson

 

ワウト・ファンアールトは、Cervélo Soloistで走っており、34mmタイヤのクリアランスが得られていた。

チェーンキャッチャーはWolf Tooth。

 

Trek–Segafredo のリジー・ディグニャンが2021 年の女子レースの第1回大会で優勝した後、パリ~ルーベでは 1x ドライブトレインの人気が高まっている。

2023年には、ほぼすべての SRAM ライダーがフロントに 1 つのチェーンリングを使用。Trek-Segafredoも全員ということだ。男子は54T。女子は50Tを使っている。

 

チューブレスが増えたけど

 

上記は先頭集団で走っていたIsrael – Premier Techのデレク・ジーのパンクシーン。チューブレスタイヤは外れる時に、こんなになるんですね。

他にも、Bahrain Victoriousのフレッド・ライトも同じような感じで落車。タイヤの太さは、30mmから32mmとひと昔前では考えられないほどの太さ。

それでも、パンクする時にはパンクするということですかね。しかし、外れるのはちょっと怖い。

 

未発表のSpecialized Mondo

Image credit: Matt Grayson

 

女子レースでは、Specialized mondoと呼ばれる未発表のタイヤが使われていた。使ったのは、SD Worx、BORA-hansgrohe、QuickStepの全てのメンバー。

また、サガンもRoval Rapide CLX ホイールに32mmのSpecialized mondoを使っている。

このオールブラックのチューブレス対応タイヤには、Specializedの最上位の S-Worksの名前が付けられている。

サイドウォールに印刷されたデカールから得られる情報は、T2とT5 を組み合わせたSpecializedの Gripton コンパウンドを使用していること。

すでに完成形なので、発表はすぐでしょうね。

 

サガンはメカニカルシフト

Image credit: Matt Grayson

 

サガンは、機械式のDura-Aceを選択。11スピードの Shimano Dura-Aceを使用している。

これは、毎年のことでサガンは機械式が良いと考えているのでしょうね。理由は、以下の記事にあるように、パヴェでバウンドして上手くシフト出来ないことが考えられるからかと。

 

未発表のFuture Shock

Image credit: Matt Grayson

 

サガンの乗るRoubaixは Specialized Future Shock システムを使用していた。これは、ステムとヘッドチューブの間にある20mmトラベルのサスペンションユニット。

ただし、セガンのバイクは、純正のルーベとは微妙に異なるフューチャー ショックのセットアップを備えている。

 

Image credit: Matt Grayson

 

まず、ヘッドセットのトップカバーのデザインがスリムになり、ヘッドセットのプリロードボルトがクリップオン シュラウドの下に隠されている。

システムのロックアウトを制御するフューチャーショックアジャスターも異なり、ストックアジャスターは円形でゴムでコーティングされており、外側の端に小さなくぼみがある。

Roubaixも2019年に販売されてから4年。バージョンアップ版が出てもおかしくない時期だ。

だが、結局サガンは序盤で落車してしまい、最後のパリ~ルーベは完走も出来ず終わっている。

 

アーレンキー携帯

Image credit: Matt Grayson

 

UAE Team Emiratesのルイ・オリヴィラはシートポストにアーレンキーを携帯。

パリ~ルーベでは、狭い道が多くサポートカーを待っていたら、いくらでも遅れてしまう。メカニックが来る前に、自分で緩めておけば早く交換できる。

クリス・フルームもツール・ド・ルワンダでこの方法を試していたらよかったかも。

 

 

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